イスラムの象徴の巨大なモスク群、
カッパドキアの奇岩群などを訪れた


3月28日(水)(トルコ観光初日)
イスタンブール市内観光
高さ23mのオベリスク
 9時のバス出発前に、ホテルからイスタンブール大学を通ってグランドバザールまで1時間の朝の散歩をした。その間に二つのモスクがあった。この街ではどちらを向いても大きなモスクがある。市内交通はバスとトラムのようだった。自家用車は政策的に制限されており、地下鉄は遺跡が多くて作れないのだと後で知った。
 今日はイスタンブールの市内観光、最初はブルーモスク裏の古代競馬場跡。三つのオベリスクがある公園だが、一つは今でも高さが23mあるが、もともとは60mもあったものを、紀元前16世紀にはるばるエジプトから運んできたものという。そんな大昔にこんな大きな石柱をよくも運んだものだと感心する。日本はまだ縄文の時代ではないか。
 ブルーモスクはスルタンアメフットジャミイといい6本のミナレット(尖塔)を持つが、この数が多いほど位が高いモスクだという。アメフットT世が金(アルトウ)のミナレットを作れと言ったのを、わざとかどうか分からないが聞き違えて6本(アルトウン)のミナレットを作ったという話もあると説明された。いずれにしてもオスマン建築の最高峰といわれているだけあって、外見も内装も本当に美しいモスクでありました。内装に使われているイズミックタイルのブルーが目と心を休ませてくれる。

美しいブルーモスクの外観


内装もブルーで美しい

 次いで隣の大きなアヤソフィアを見学した。このモスクは今は博物館として使用されている。もともとはギリシャ正教の総本山として世界最大の聖堂を作るべく、各地の異教徒の神殿から美しい柱などを略奪してきて建てられたビザンチン建築の最高峰だという。その後、この地コンスタンチノーブルがオスマントルコに征服された時に、ミナレットを建ててイスラム教のモスクに改築されたが、その時に、壮麗なモザイクの宗教画がすべて漆喰で塗り込められた。これが1931年にアメリカの調査隊によって発見されてから、漆喰は取り除かれた。お蔭で今美しいモザイク画を見ることが出来る。それにしても大きい。中央ドームの高さは54mあり、直径も30mあるという。


巨大な建造物・アヤソフィア


モザイク壁画のキリスト

 昼食はシーフードレストラン街の店でトルコ料理をいただいた。
 食後は、トプカプ宮殿の見学。トプカプとは大砲(トプ)門(カプ)の意であり、海峡に向かって大砲が備えられていたそうだ。第一庭園を歩き、表敬の門をくぐって、宮殿の模型を見ながら説明を受けて見学が始まる。

表敬の門


宮殿の全体模型

 第二庭園を歩いて謁見の間を覗き、食器展示室と陶磁器展示室を見たが、宮廷で使用されていた見事な食器類や中国や日本からシルクロードを通って運ばれてきた美しい陶磁器の数々に見とれてしまった。宝物館はトルコ地震の被害後の補修中で閉館中であったが、これがなくても見ごたえは十分にあった。宮殿の一番奥が展望台になっており、ボスポラス海峡と対岸のアジア地区のパノラマや、ガラダ橋とその向うの新市街のパノラマを楽しんだ。 

美しい食器類

 今日の最後はグランドバザール。有名でどんなツアーでも必ず案内されるグランドバザールだが、いまや完全に観光地化されてしまっており、オキアイさんは「ここでは絶対に買物はしないで下さい。」とおっしゃる。50分の自由時間に中を歩きまわったが、どの店からも「安いよ安いよ」「みるのはだだよ」や「サラバジャ」の呼び声がかかってくる。奥さんは、関わりあったら買わされることになり兼ねないと、声がかかる毎に鳥肌立っていたという。
売り込み激しいグランドバザール




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